Windows10 PCの初期化方法と注意点について! Windows10 の初期化! Windows10 PCを転売する場合、 |
Windows 10 の初期化はどう行う?初期化のやり方や注意点について
・使用していたパソコンを転売する時。
・または、日々使っているPCが途中でフリーズするなどして正常に動かないので改善したい。
そんな場合には、パソコンを初期化することで問題が解決することがあります。
ここでは、Windows 10 の初期化の方法や初期化をするにあたっての注意点などを紹介します。
1.Windows 10 の初期化とは?
パソコン購入時(メーカー出荷時)の状態に戻すことです。
初期化には2種類の手順があり、「すべて削除する」方法と「個人用ファイルを保持する」方法があります。
「すべて削除する」では、ファイルやフォルダなどを含めてすべてのデータが消えます。
転売する場合はこちらを選択します。
設定のすべてを削除するため、パソコン内はまっさらな何もない状態に戻ることになるのです。
また、「すべて削除する」を選択して初期化すると、「ドライブのクリーニング」を行うこともできます。
ドライブのクリーニングをすると、パソコン内に保持されていたデータが復元されにくくなります。
これに対して「個人用ファイルを保持する」では、個人用ファイルを残すことが可能です。
ユーザーアカウント情報やユーザーが作成したファイルなどは削除されないので、大切なデータを保持したまま初期化できます。
パソコンの動作不良の改善などの場合にはこちらを選択します。
2.どういう時に行う?Windows 10 の初期化をする目的
初期化を行うと、パソコン内部がまっさらな状態に戻ります。
たとえば、パソコンの不具合が生じた際に一度設定などを綺麗にすると問題が改善することがあります。
そのため、原因不明の不具合が発生した場合にはWindows 10 の初期化が行われることが多くなっています。
また、使用していたパソコンを廃棄したいときや転売するときにも初期化は必須です。
万が一データが復元されてしまうと、個人情報が外部へと漏れてしまう可能性があります。
そこで、パソコン内部の情報を削除するために初期化を行ないます。
3.Windows 10 の初期化を行う前にしておくべきこと
Windows 10 の初期化を行うにあたり、作業前にしておくべきことがいくつかあります。
ここでは、安心して初期化を行うための準備について紹介します。
3-1.ファイル・データのバックアップを行っておく
初期化には「すべて削除する」方法と「個人用ファイルを保持する」があり、「すべて削除する」方法を選択するとパソコン内のデータがすべて消えてしまうことになります。
そのため、後の作業に支障をきたさないよう事前にデータのバックアップを取っておく必要があります。
また、「個人用ファイルを保持する」方法での初期化においても、なんらかの理由でデータが消えてしまう可能性もあります。
万が一データが消えてしまうと、仕事に大きな影響が出てしまい、データの復元は簡単ではないため、一度消えてしまうと大変なトラブルになりがちです。
そこで、万全を期すためにはどちらの方法でもデータのバックアップは取っておくと安心となります。
バックアップは、USBメモリなどの外部ドライブを用意して行うと良いでしょう。
初期化の作業を行う際に、パソコン本体から切り離しておける媒体を利用してバックアップを保存しておくと安心です。
3-2.Windows Updateを実行しておく
Windows 10 のバージョンが古いままで初期化を行うと、初期化中にエラーが生じる可能性があります。
そのため、まずはバージョンを初期化前に最新の状態にします。
Windows のアップデートは、自動で行われる場合と手動で行う必要がある場合があります。
自動更新の設定がされている場合には、電源のオンオフ時にアップデート情報があれば更新されます。
しかし、手動での更新を設定している場合には、自分でアップデート情報を確認して更新する必要があります。
そこで、まずは現在のWindows が最新バージョンになっているかどうかを確認します。
現在のバージョンは、「Windows の設定」からシステムの「バージョン情報」に進むと確認ができます。
ここで最新バージョンではないことが確認されたら、初期化前にアップデートを実行します。
3-3.USBメモリなどの周辺機器は取り外しておく
パソコンには、多くの周辺機器が接続されています。
マウスやキーボードはもちろん外部メモリやプリンターなどが接続されています。
しかし、周辺機器を接続したまま初い期化を行うとデバイスドライバーに関連する問題が起こる可能性があり、初期化が正常に進まず失敗してしまうことがあります。
そのため、初期化の実行前に周辺機器は外しておくことが必要です。
初期化の操作に必要なマウスとキーボードを残し、それ以外の機器は取り外しましょう。
3-4.Microsoftのメールアドレスとパスワードをメモしておく
初期化を行うと、パソコン内のあらゆる設定が無効となります。
これに伴って、サインインなどの情報もすべて最初からやり直す必要があります。
現在Microsoftアカウントを利用していて初期化後も同じ環境でサインインするには、初期化後に再度Microsoftアカウントのメールアドレスとパスワードが必要になります。
普段使用しないこうした情報こそ、初期化前にメモをして忘れないようにしておきましょう。
アカウントのメールアドレスやパスワードを忘れてしまうと、初期化前と同じ状態で使うことは難しくなってしまいます。
また、Microsoft製品であるOfficeが使用できなくなる可能性があるので注意が必要なのです。
3-5.ACアダプタを接続しておく
Windows 10 の初期化には、作業完了までに時間がかかることが多いので、この作業中にパソコンの電源が切れてしまうと、初期化の作業が実行できなくなってしまいます。
すると、初期化が失敗してしまうので特に、ノートパソコンなどではACアダプタを接続しておくことが必須です。
たとえ充電が十分にあるとしても、万が一のことを考えてACアダプタは必ず接続しておくと安心です。
3-6.PCの不具合に対して初期化が解決策として適切か確認する
パソコンを使っていると、さまざまな不具合が生じるものです。
しかし、そのすべてが初期化によって解決するわけではありません。
例えば、パソコンの不具合の原因がハードウェアにあった場合は初期化を行っても解決しないケースもあります。
ハードウェアが原因の場合には、パソコン本体の修理や交換が必要です。
せっかく初期化を行っても不具合が解決せず二度手間になってしまいます、そんな手間と時間をかけないためにも、抱えている不具合の解決方法について再度検証してみます。
その後、本当に初期化が適切なのかを確認した上で、初期化を実行すると効率的です。
不具合の解決策として初期化が正しいのかどうかは、サポートデスクなどを活用するといいでしょう。
パソコンは複雑なシステムとなっているため、素人目にはなかなか適切な解決策を見つけることは困難です。
こんな時、プロにアドバイスをもらい的確な策を講じていくと良いでしょう。
4.Windows 10 の初期化の仕方について
ここでは、Windows 10 を初期化する具体的な方法について紹介します。
正しい手順で作業を行い、初期化を成功させましょう。
4-1.「すべて削除する」を行う場合
まずは、スタートメニューの「設定」アイコンを選択します。
ここで表示される「Windows の設定」の中から、「更新とセキュリティ」を選びます。
次に、メニューにある「回復」をクリックします。
すると、画面右側の表示が切り替わるので「このPCを初期状態に戻す」の項目にある「開始する」をクリックします。
そして、オプション選択の画面が表示されたら「すべて削除する」を選択します。
「すべて削除する」を選ぶと、次の画面で「ファイルの削除のみ行う」のか「ファイルを削除してドライブのクリーニングを実行する」のかを選ぶことができます。
ここは、必要に応じてどちらか適切なほうを選びましょう。
より確実にデータを削除したいのならば、「ファイルを削除してドライブのクリーニングを実行する」がおすすめです。
「このPCをリセットする準備ができました」との表示が出てきたら、「リセット」を選択します。この一連の作業により、初期化が開始されます。
初期化が完了すると、「コルタナ」が起動して初期設定を行えるようになります。ここから、再度初期設定をしていくことになります。
4-2.「個人用ファイルを保持する」を行う場合
「個人用ファイルを保持する」で初期化をする場合は、少し操作が異なります。
まずは、スタートメニューの「設定」アイコンを選択して「Windows の設定」をクリックします。
「Windows の設定」の中から「更新とセキュリティ」を選択したら、メニューにある「回復」を選びます。
ここで、画面右側に表示される「このPCを初期状態に戻す」で「開始する」をクリックです。
すると、オプション選択の画面になるので「個人用ファイルを保持する」を選択します。
「お使いのアプリは削除されます」という画面になり、初期化作業により削除されるアプリが表示されるので確認して「次へ」をクリックします。
次に、「このPCをリセットする準備ができました」という表示になるので「リセット」をクリックすると初期化がスタートします。
初期化が終わると、デスクトップのファイルから削除されたファイルやアプリを確認することが可能です。
5.Windows 10 が正常に起動しない場合の初期化の仕方
パソコンが正常に起動しないという不具合がある場合には、Windows 起動中にリセットボタンを押すという方法で初期化を進めます。
又は、電源ボタンを長押しして強制終了を行う方法も有効です。
この作業を2回行うと、自動修復メニューが表示されます。自動修復メニューから「詳細オプション」を選択し、「トラブルシューティング」をクリックします。
次に、「このPCを初期状態に戻す」をクリックして「個人用ファイルを保持する」「すべて削除する」のどちらかを選んで初期化の作業を進めます。
6.Windows 10 の初期化ができない主な原因と対処方法
稀に、Windows 10 の初期化ができないというケースもあります。その場合の主な原因と対処方法についてここで紹介します。
6-1.ドライブの空き容量の不足
Windows 10 の初期化ができない原因の1つとして、ドライブの空き容量が不足している場合があります。
初期化するにも容量が必要となるため、空き容量が不足していると作業が実行できません。
そこで、初期化実行前にファイルやアプリなどを確認して不要なものは削除しておきます。
初期化でデータを消すことが目的であるとしても、初期化作業を成功させるためには作業前に容量を確保することも大切です。
6-2.セキュリティソフトによる影響
インターネットを安全に使う上で欠かせないセキュリティソフトですが、初期化の作業には影響を与えてしまう場合があります。
セキュリティソフトが入っているというだけで初期化が失敗してしまうこともあるため、初期化前に対策をする必要があります。
初期化を成功させるためには、セキュリティソフトをアンインストールしておくと安心です。
7.Windows 10 の初期化をするにあたっての注意点
Windows 10 の初期化をするにあたっては、いくつか注意したい点があります。安全に初期化を行うために、ここでそれぞれの注意点を確認しておきましょう。
7-1.初期化のための時間を確保しておく
「ファイルを削除してドライブのクリーニングを実行する」を選択して初期化を行う場合は数時間かかるケースもあります。
通常でも約1〜2時間は初期化のために時間が必要ですので余裕を持って作業に入りましょう。
7-2.初期化中に電源を切らないようにする
初期化をしている最中に電源を切ってしまうと、作業が中止されて必要なデータが消失してしまう場合があります。
それだけでなく、Windows 自体が起動しなくなるリスクもあるので初期化作業中の電源には触らないことが重要です。
初期化が終わるまでは基本的に電源を切るなどの操作はしないよう注意しましょう。
7-3.初期化後はOfficeやウィルス対策ソフトをインストールする
初期化を実行すると、インストールしてあったアプリやソフトなどが削除されてしまいます。
パソコンの中には必要最低限のものしかない状態となるため、初期化後そのままの状態では仕事ができないこともありまあす。
そのため、必要なアプリやソフトは再度インストールしておきましょう。
特に、Officeやセキュリティ強化に必要なウィルス対策ソフトなどは早めに再インストールをしておくと安心です。
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